3月から4月は忙しい春が通り過ぎて行くような毎日だった。
父と娘が入院し、息子は運転免許を手にすると早業のように東京へとたび発っていった。
新しい教室も始まり、木かげショップはしばし休むことになった。
40何年生きてても新しい生活になじんでいくのに多少は時間がかかるのかなあ。
若い頃は人と違うことがやりたかった。
その時”平凡が一番。だけど一番難しい”とある人に言われた。
25年たってもその言葉は忘れない。
今一番その意味がわかるから。
最中(さなか)から少しはずれたところで状況を見る。
昔のように全てに夢中になれない自分がそこにいる。
でも何が大事なのかは昔よりわかっているつもりだ。
経験がものを言うとはこのことかも。
若い頃に帰りたいとは思わないけど
平凡な毎日を丁寧に過ごすことをしてゆきたいな。